パニックを起こして子どもが教室からお店から出て行ってしまう、脱走してしまう。そんなことが頻繁に起こるとなんとかしたい・・・悩まれている方もいらっしゃると思います。解決への対応は、子どもが次にどんなことが起こるのかなって分かって、なおかつ、楽勝楽勝~って思えることが大切な鍵になります。
今日はただ声をかけるだけではなくより具体的な方法をお知らせします。どの方法も実際にクラスの子どもたちに実践したおすすめな方法ですので方法だけ知りたいってスクロールして下の方を見て下さい。
今日は教室を例にあげていますが、おうちでもどこででも応用して使えますので是非ご覧下さい。
お悩み相談内容
今日はお悩みで落ち着きがない教室を走り回ってしまう絵本を先生が読んでくれている時に、皆は座ってきいているのに息子さんだけ立ち歩いてしまう
制作活動中落ち着きがなく教室で走り回って、その結果パンツを脱いでしまう。集中していることがあると中断することが難しく、トイレにいくことを嫌がる。お漏らしをしたらかたくなに変えさせてはくれない。
この方のお悩みについては前回の動画で、モヤモヤを発散することにフォーカスしてお答えしています。子どもに大人気だった気持ちを伝える練習ができるカードも無料で印刷できますので、興味のある方は見てみて下さい。
今日はまた別の切り口から答えていきます。
それでは本題なんですけども、
今悩んでいる色んなことがあると思うんですけど
どれも共通して言えるのは大人がこうして欲しいってのぞむ行動に対して
息子さんが嫌だって暴れていますよね。
で、周りのお友達や外でなったら、色々な人の前でもパンツを脱いでしまって、びっくりされたり注意を受けたりする・・・ていう結果になっています
親御さんが息子さんのことを思って、考えて息子さんのためになるように行動されて、あらゆる手をつくされている。先生がたもすごく協力してくださっている
なんて素敵な親御さん、先生方なんだろう・・・と思っています。
しかしですね、
息子さんの思いを想像すると
今は苦手なことが次から次に押し寄せてくるし、
ギリギリの状態でいつも過ごしているんだけど、どうしても耐えられなくなって爆発をして癇癪を起こすという日々だと思うんですね
頭がぱんぱんになって少し疲れているんじゃないかなと
クラスのみんなと同じスケジュールで過ごしている
お友達は静かにしてと注意をすることもありますと教えてくれたことからも
気になりました
イヤイヤ参加して息子さんは得られることはあるのでしょうか
気分を悪くされたらごめんなさい。客観的にみるからこそ感じています。みなさん息子さんの近くで一生懸命
日々されているのでね。客観的に見たら・・・の話しです。出過ぎた内容だったらごめんなさい。
こんなに一生懸命にしているのにもうできることなんてない!と思われるかも知れませんが
おすすめな方法をお知らせします
対策や方法
この方法は色々な園で実際に行われている方法です。
方法としてはかなりシンプルです
初めから褒められるスケジュールを組んでしまうという方法です
例えば教室で椅子に座って話しを聞くべき時に走り回って教室を飛び出してしまうのであれば、
はじめから息子さんは10秒椅子に座るというスケジュールにしてしまう。
10秒椅子に座れたもうそれだけで大絶賛!!!すごいね!できたね!
あとは他のお部屋にいって、満足できるまで走り回る時間を設ける
それもはじめからスケジュールとして組んでおきます
できないから移動したんじゃないあなたが悪いから仕方がなくお部屋を変わったんじゃないそうじゃなくってあなたはもうを10秒椅子にすわるっていう目標を達成したから次はこっちの部屋で楽しく走るんだっていうスケジュールにしちゃいます
そんなことをしたら息子さんはずっとクラスの活動に参加しなくても良いと思ってしまうんじゃないですか
と心配される方もいるかもしれません
しかし
何事にも段階があります。
同じ10秒を積み重ねるなら
みんなと一緒のことをしよう
と止められたり叱られたりする10秒を積み重ねるんじゃなくて
褒められる10秒を積み重ねてあげたいと思いました
理想論と思われるかもしれませんが
かなり効果があるし、こんなの楽勝って息子さん自身が思えたら、自分の意思で座れるようにもなっていきます。
ADHD、はじめて聞く方は何?!って思いますよね。詳しくは前の動画でお話ししていますが、簡単にいうと集中するアンテナや自分の動きを上手くコントロールすることが難しい脳の癖のようなものです。
人によって症状はさまざまなんだけど、この息子さんの場合は、動きが大きく出てしまいます。見た目からはわからないので、わざとやってるんじゃないか
と思われがちです。でも、車椅子の子って足が不自由なんだなって一目で分かるから
走りなさいって叱る人なんて誰もいませんよね。
ADHDの子にとって待つ静かにするって
すごーく難しいことなんです。
なので、このブログを読んで下さっている方はですね、街中で大きな声を出したり、全速力で走り抜けていっている子を見かけたら
危ないじゃないか静かにさせろーーと思うかも知れませんが
中にはこうした理由があるのかもしれない・・・と一呼吸置いて見守ってあげて下さい
まだこれから対応についてのお話しをしていくんですけど
こうやって理想の対応を語るのは簡単なんです。でもですね、実際に自分がやってみる、対応するって
もうめちゃくちゃめちゃくちゃ本当にむずかしいんですね。
よく定年間近の超ベテラン園長先生のめがねがふっとんでました。
40年近く子どもの対応を勉強されている先生でもうまくいかないことなんてザラにあります
その子のその日の気分にもよるし、体調や天候、タイミング色々なことが重なってその時にベストな対応は変わってきます。
大きな声をだしてわがままだとか、それをおさえられない親御さん何してるんだとか思わず
誰のせいでもないんだと心の中で応援してあげて下さい。
でで、ADHDをもつ、今の悩みがある状態の中で
クラスのみんなと同じスケジュールで過ごしているのは
私はひっかかります
私は息子さんが簡単にこなせるスケジュールでまずはできた!!と自信と安心感をもって過ごせるとベストなのかなと思いました。もしそうだなって思ってもらえたら読み進めていただけると嬉しいです
トイレもそうです。
気持ちの切り替えが難しく間に合わないことが続いているのであれば、
間隔が2時間半ということなので、朝の段階で息子さんだけのスケジュールとして、
息子さんに伝える
もしお友達の存在が気になってトイレにいけないのであれば、多くのお友達が行く時間は割けてスケジュールをあらかじめ組む。
まずは見通しをもてる、本当にその通りになったという経験、安心感をもつことがなにより大切だと考えました。
満たされた状態からは学ぶこと得られることも沢山あります。
そしていかにトイレまでの活動を満足させてあげられるか、トイレが面倒ではないかを感じられるもかが大切な鍵になると思います。
家のトイレではちゃんと出すことができるとのことなので、
条件が揃えば成功するということです。
私のクラスの子でも同じように家ではできるけど、ようちえんのトイレではかたくなに行きたがらない子がいました。
その子は機関車のでごいちが好きな子だったので、はじめは
トイレにでごいちの写真をA4に印刷、ラミネートをしてはっておきました。
はじめはトイレの入り口のところに貼りました
時間になったらでごいちに会いに行こうと
ただいっしょにタッチをしにいってかえってくるという約束ごとを決めました。
その間、ようちえんではオムツですごそうと保護者のかたの了承を得てオムツで過ごしました
今日もでごいちにタッチできたね。すごい
気持ちがそれるということで、教室からでごいちまでカラーのガムテープを貼りました。
テープを線路にみたてて、
でごいちにあいにいこうしゅっしゅぽっぽしゅしゅぽっぽというとその子には
線路に気持ちがいくのでトイレにいけることが増えました。
だんだん入り口にはっていたものを
数メートルずつ中へ中へやっていき、おしっこをしながらみえるところにはりました
けっこうトイレに写真をはってタッチの作戦は他の子でも有効だったので、
息子さんの場合は羊が好きなので、
羊さんに会いに行こうと誘っても良いかもしれませんね。おすすめします。
便器にただ座る→ズボンをずらしてみる→でるかなでるかなと待ってみる
少しずつステップアップしていきます。